[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
本日!YGK解雇撤回裁判はK君の意見陳述
600筆を越えた解雇撤回署名・カンパのさらなる拡大を!
■署名・裁判支援カンパへのご協力を!
労働組合・いわき合同ユニオンが取り組む有機合成薬品工業株式会社(以下YGK)による不当解雇の撤回を求める解雇撤回署名は、ついに600筆を越えました!今年春から休日を中心にいわき駅前で訴え、地道ながらも確実に支持を拡大してきた成果です。これからも引き続き解雇撤回署名の拡大と裁判支援カンパへのご協力を皆様に呼びかけます。
ぜひとも署名用紙を持ち帰り、職場や学校、地域で取り組みを拡大してください!(署名送付先は上記住所)。多くの方がこの問題に関心を寄せ、地域の一大世論となることが、同じような境遇に置かれている膨大な労働者の大きな力になると、私たちは確信しています。
■YGKによる解雇は不当そのもの
今回のK君に対する解雇がいかに不当であるか、これまでの街頭宣伝で多くの方が納得されたポイントについてまとめました。
①新入社員を品質管理に配属した問題
YGKは新卒で入社したばかりのK君をただちに品質管理部門に配属しました。製造業全般に言えることですが、品質管理業務を行うには製品の製造工程全体を熟知していることが必要です。品質に問題があった際に、すみやかに原因を突き止めなければならないからです。また、客先からのクレームに対応したり、他の部署に対して改善を指示するなど、現場からも客先からも信頼されるベテラン労働者でなければ勤まりません。
普通の製造業ならば、新入社員にはまず最初に生産部などで実際に製品を作る過程を経験させ、製造工程全体を理解させた上で適材適所に配属します。どんな仕事でも、業務全体の流れを把握することで自分の業務の意味や重要性が理解できるのです。
製造業の常識から外れるような新人教育を続け、できなければ本人の「能力不足」のせいにして解雇するYGKは無責任極まりない企業と言わざるを得ません。
②YGKには採用と雇用の責任がある
YGKはK君を「能力不足」と決めつけて解雇しました。ならば、採用の際に彼の能力を見極められなかった会社側、とりわけ人事担当者の責任はどうなるのでしょうか?
労働者の雇用に対する会社の責任は重大です。企業が「即戦力」ばかりを追い求めて、使えなければ即解雇するなどというやり方がまかり通れば、世の中の若者は解雇者だらけになってしまいます。誰もまともに生きていけなくなります。
また、YGKとの団体交渉の中で、大学新卒者のK君を品質管理部門として採用したのは数年ぶりだったということも明らかになりました(それまでは他企業で働いた経験のある人を中途採用していた)。新卒者ならそれまでの中途採用者とはまた違った配慮のもとで教育しなければならないのは当然です。仕事の経験もない新卒者を数年ぶりに採用し、うまく育てられないからと解雇したことは一企業としての完全な失態です。会社の採用責任・雇用責任こそ問われるべきなのです。
K君は解雇に際して、解雇を免れられるなら給料が下がってもいい、どんな仕事もやると訴えましたが、YGKは一切聞く耳を持たずに解雇を強行しました。結果、会社が家賃を負担する借り上げアパートを追い出され、保険・年金、奨学金の返済に至るまで、次の仕事に就くまで大変な苦労を強いられました。労働者の生活、将来、はては生命までも奪いかねない解雇に対して、私たちは労働組合として絶対反対で闘います。
③K君には解雇に足る理由がない。
普通の会社なら、労働者に対するペナルティが就業規則(会社のルール)で定められています(例えば、口頭注意、減給、出勤停止など)。K君は入社してから解雇になるまでの7か月間、これらのペナルティを一切受けていません。会社に損害を与えたわけでもないし、当然法律に触れるような犯罪を犯したわけでもありません。もっと言えば、仕事をサボったり、業務ができないことにふて腐れていたわけでもありません。解雇は重すぎるどころか、全くもって不当であり、今すぐにでも撤回されるべきです。
■本日16時、K君が法廷に立つ!
昨年12月にYGKは「解雇は正当」との裁判所のお墨付きをもらうためにK君を裁判に訴えてきました。これは同時に「会社に逆らえばこうなるぞ」という、YGK労働者に対する「見せしめ」でもあります。YGKは提訴によってK君を脅し、解雇への抗議を止めさせようという意図を持って裁判に踏み切りました。断じて許すことはできません。
しかし、K君は「自分と同じような境遇で苦しんでいる同世代の労働者のためにも、解雇撤回を貫きたい」と腹を決め、断固裁判を受けて立ちました。私たちは解雇撤回署名を取り組み、街頭カンパで裁判費用を工面し、解雇の不当性を真正面から争うこととしました。
YGKによる提訴攻撃は完全に裏目に出ています。YGK側はK君に対する解雇の「正当性」を主張する「準備書面(1)」を提出しました。企業としてのあらゆる責任を棚上げし、「自社の社員がいかに使えない人間か」を主張する内容です。私たちは今後の裁判を通して、労働者としての立場から正々堂々と反論します。さらに、会社側が何と言おうとも、私たちは街頭宣伝等の機会を通して解雇の不当性を訴え続けます。
本日16時から福島地裁いわき支部で行われる第3回公判では、いよいよK君本人が法廷に立ち、不当解雇を徹底弾劾する意見陳述を行います。YGK代理人弁護士は「裁判の傍聴にユニオン組合員を大量動員することは遠慮して欲しい」と危機感を露わにしています。
YGK解雇撤回の取り組みを通して、私たちは多くの方々とつながり、その中から新たな労働組合結成の動きが始まっています。私たちはいわきの地に闘う労働運動をさらに拡大していく決意です。解雇撤回闘争へのさらなるご支援を心から訴えます!
ただいまコメントを受けつけておりません。